レコードで聴きたい「GS/ニューロック」特集
ブルース・クリエイション『悪魔と11人の子供達』
ギタリスト竹田和夫が率いるロックバンド、ブルース・クリエイションのセカンド・アルバム。ブラック・サバスやレッド・ツェッペリンからの強い影響を感じさせるヘヴィなギター・サウンドで、日本のハードロック黎明期における最高傑作の一つとして名高い。
ブリティッシュ・ハードロック・サウンドと日本的な発音の英語で歌われるヴォーカルの組み合わせから生まれる独特なサイケデリック感が、世界中のロックファンを魅了している。
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瀬川洋『ピエロ』
GSブームが収束し、ニューロック華やかなりし頃、ほとんどのバンドがブリティッシュ・ロックを指向する中、瀬川洋は日本語でのカントリー・ロックやサザン・ロックを追求した数少ない存在だった。その試みの一つの到達点であるアルバム『ピエロ』の制作に力を貸したのが、フラワー・トラヴェリン・バンドの石間ヒデキ、上月ジュン、サムライの山内テツ、原田祐臣、PYGの大野克夫といった、日本のニューロックを代表する布陣。
『ピエロ』の翌年にリリースしたシングル「君がいた白い部屋」を追加収録し、久保田麻琴によるリマスタリングでリイシュー。
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山内テツ『TETSU』
ミッキー・カーチス&サムライを経て、フリーのベーシストとなった山内テツが、1972年の一時帰国時にレコーディングしたファースト・ソロ・アルバム。
エッジの利いたギターが強烈な「Wiki Wiki」、グルーヴィーなファンク・ロック「First Time」「How To Cook」「Orange Dog」、エレノアのアンニュイなヴォーカルが光る「Alexander Stone」「Why」「Baby Blue」など、聴きどころ満載の1枚。 久保田麻琴によるリマスタリングでリイシュー。
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石間ヒデキ『One Day』
フラワー・トラヴェリン・バンドのギタリスト、石間ヒデキ(秀機)が、バンド解散直後の1973年に発表した唯一のソロ・アルバム。
後にシタール奏者としても活動する石間の浮遊感あふれるギターが随所に光り、サイケデリック・ロック、アシッド・フォーク、そして内省的なシンガーソングライター作品としての魅力を併せ持つ、孤高の一枚。
フラワー・トラヴェリン・バンドの同胞、和田ジョージ(ds)、共にトランザムを結成するチト河内(ds)と篠原信彦(key)、PYGの大野克夫(key)といった錚々たるミュージシャンが参加した、70年代日本ロックの重要作。
久保田麻琴によるリマスタリングでリイシュー。
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マジカル・パワー・マコ『マジカル・パワー』
奇才マジカル・パワー・マコが18歳にして創り上げた唯一無二の音世界。灰野敬二も参加した、破天荒でプログレッシヴでアバンギャルドなデビュー・アルバム。1974年発表。
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裸のラリーズ (Les Rallizes Denudes)『拾得 Jittoku '76』
1976年、京都・拾得、裸のラリーズが轟かせた圧巻のパフォーマンス、今ここに甦る。
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裸のラリーズ (Les Rallizes Denudes)『屋根裏 YaneUra Sept. '80』
1980年9月11日、渋谷・屋根裏。山口冨士夫を迎えた裸のラリーズによる、熱く燃えたぎるライヴ・パフォーマンスが、今ここに鮮烈なサウンドで蘇る。
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村八分『1971 (くたびれて/ぶっつぶせ!!)』
現存する村八分の最初期の音源である1971年4月に収録されたスタジオ録音作『くたびれて』、同年7月、東京北区公会堂で行われたライブを収録した『ぶっつぶせ!!』2作品を、久保田麻琴による最新リマスタリングにてアナログ盤2枚組『1971』としてリリース。
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村八分『三田祭 1972』
1972年11月、慶応義塾大学三田祭前夜祭の野外ステージで行われた村八分のライブ音源が、久保田麻琴による最新リマスタリングで遂に初アナログ化。
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デイヴ平尾『僕達の夜明け/一人』
ザ・ゴールデン・カップスのリーダー兼ヴォーカリストのデイヴ平尾が、1972年に発表したレアなソロ・デビュー・シングルを復刻。井上堯之と岸部一徳の手に成るB面の「一人」は、TVドラマ『傷だらけの天使』の挿入歌として使用されたことでも有名。
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村八分『一九七三年一月 京都大学西部講堂』
近年発掘された、村八分1973年1月京都大学西部講堂2デイズの演奏を録音したカセットテープマスターから、久保田麻琴の最新リマスタリングにより、初のアナログリリース!完全未発表曲1曲を含む全8曲を収録。
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ザ・モップス『御意見無用(いいじゃないか)』『雷舞』
1971年にリリースした3rdアルバム『御意見無用(いいじゃないか)』、1971年に大阪中ノ島中央公会堂で行ったライブの模様を収録した『雷舞』のアナログ盤が登場。
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『ロックン・ロール・ジャム '70』
1970年にモップス、ザ・ハプニングス・フォー、ザ・ゴールデンカップス、フラワーズ等が参加した東京ヤング・メイツで行われたスーパーセッションのライブ盤(2枚組)全20曲のLP。
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FLOWER TRAVELLIN' BAND(フラワー・トラベリン・バンド)
『SATORI』(ホワイト・カラーヴァイナル)、傑作サードアルバム『MADE IN JAPAN』、70年代におけるラスト・アルバム『MAKE UP』がアナログリイシュー!紹介ページはコチラ≫
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裸のラリーズ (Les Rallizes Denudes)『屋根裏 YaneUra Oct.'80 』
山口冨士夫をメンバーに迎えた裸のラリーズが、80年10月に渋谷・屋根裏で炸裂させた歴史的ライヴ・パフォーマンス、ついに公式リリース紹介ページはコチラ≫
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稲垣次郎とソウル・メディア『女友達』
稲垣次郎がはじめてヴォーカルをフィーチャーし、ニューロックを大胆に取り入れた作品。
妖しく黒光りするロック・グルーヴが唸りをあげる。
日本ジャズ界の異端児、稲垣次郎の作品の中でも特に異彩を放つジャズ・ロック作品がついにアナログリイシュー。初めてサミーと沢田靖司のヴォーカルをフィーチャーし、バックには佐藤允彦、水谷公生、柳田ヒロらを迎えて展開する、妖しく黒光りするロック・グルーヴ。
オリジナル発売日:1971年10月01日
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『Nippon Psychedelic Soul 1970-1979』
70年代の日本におけるサイケデリック・ソウルを再考察。はっぴいえんど、かまやつひろし等の豪華キャストから自主制作盤アーティストまで、極色彩なファンキーグルーヴと重厚な残響によって覚醒した当時のニッポンを振り返る。
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フィフィ・ザ・フリー『栄光の朝』
1969年11月に発売されたアルファミュージック第一弾シングルであり、5名から成るグループ、フィフィ・ザ・フリーの「栄光の朝」が7インチ・ヴァイナルで復刻発売。紹介ページはコチラ≫
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『Sixties Japanese Garage-Psych Sampler』
ザ・ゴールデン・カップス、ザ・ダイナマイツ、アウト・キャスト、ザ・カーナビーツ、ザ・テンプターズ、ザ・ビーバーズ、バニーズ、ザ・モップス、ザ・スパイダース、デ・スーナーズ、ズー・ニー・ヴー、ザ・フィンガーズの音源を収録したコンピレーション。
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ウォッカ・コリンズ『東京 - ニューヨーク』
世界的ジャズシンガー、ヘレン・メリルを母に持ち、全米No.1ヒット曲「アイ・ラヴ・ロックンロール」の作者として有名なアラン・メリルと、GSの人気荒くれ者バンド、テンプターズの大口ひろしが後にTENSAWを結成するタケ(横内タケ)を誘って日本で結成したバンド。ウォッカ・コリンズが1973年にリリースした作品。
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『ザ・ハプニングス・フォー・シング・ザ・ビートルズ~1969年10月東京』
ビートルズ・ナンバーをラテン・ジャズ、ボサノバ、ソフト・ロック、サイケデリック、プログレッシヴ・ロック的なアレンジを施し、4人だけの生演奏とは思えない世界的にも高水準のサウンドが奇跡的に高音質のライン録音で記録された、世界中のビートル・マニア驚喜のハプニング・サウンド。
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スピード・グルー&シンキ『スピード・グルー&シンキ』
1972年リリース。ラスト・アルバムになったセカンド・アルバム。
今作品はジョーイ・スミスが中心になったと思われる楽曲が多数あるも前作同様ブルージー・ロック全開。
叙情的な曲も見られるが、D面のメドレーでは当時まだ貴重だったモーグ・シンセサイザーを多用している。
ゲストにMichael Hanopol〈ba etc.〉、渡辺茂樹〈key〉、大口ひろし〈dr〉参加。
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マジカル・パワー・マコ『Super Record』
1975年に発表されたセカンド・アルバムがアナログ・リイシュー。
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裸のラリーズ (Les Rallizes Denudes)『CITTA''93』
1993年のCLUB CITTA'におけるライヴ・パフォーマンスを完全収録したアルバムが3枚組アナログ・レコードでリリース。本作では、30年近く密かに保管されていたマルチトラック音源をベースに、会場での録音音源も加えて再構築した久保田麻琴の入魂のミキシングにより、あの夜に鳴り響いた「轟音を超える何か」をアルバム作品として再現。これまで聴かれることのなかったラリーズ・サウンドを体感することができる。 紹介ページはコチラ≫
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サディスティック・ミカ・バンド『1973-1976 LP BOX』
1973年から1976年、MIKAがボーカルの第1期のオリジナル・アルバム3作品とライブ・アルバム全1作品をピックアップ。1stアルバムに付属のEPを含めて復刻した永久保存版LP BOX。 紹介ページはコチラ≫
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寺内タケシとブルージーンズ『ミスター"エレキ"ザ・テリー・ワールド』
エレキの神様 "一発録り" の真骨頂がここにある!黒田節、津軽じょんがら節、小諸馬子唄、運命、カルメン、チゴイネルワイゼン、ほか(全24曲収録)。1971年録音、日本民謡とクラシックの2枚組でまさにマスターピース。
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JUNI&TOO MUCH『トゥー・マッチ』
Juni Rush、小川勉、青木正行、小林秀の4人組ニュー・ロック・バンド「JUNI & TOO MUCH」が1971年に唯一残したアルバム『TOO MUCH』がアナログリイシュー。
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四人囃子 『ゴールデン・ピクニックス』
岡井大二(Drs)、森園勝敏(Vo,E.G)、坂下秀実(Key)、佐久間正英(Ba)のメンバーでレコーディングされたセカンド・アルバムがアナログリイシュー。
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サンズ・オブ・サン『海賊キッドの冒険』
1972年にビクターより発売。柳田ヒロが田中清司、長岡和幸、武部秀明、MAOらと結成した幻のバンド、サンズ・オブ・サンの1stアルバム。
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内田裕也とザ・フラワーズ『チャレンジ!』
フラワー・トラベリン・バンドの前身バンドとしても知られる内田裕也とザ・フラワーズ唯一のアルバムがアナログでリイシュー。
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チューリップ『チューリップ・ガーデン&バックヤード』
チューリップ全盛期のヒット曲を網羅したシングル集『チューリップ・ガーデン』をABBEY ROAD STUDIOにてリマスター。LPは同スタジオのマイルス・ショーウェルによるハーフスピード・カッティングを施し、最高の音質で復刻。 紹介ページはコチラ≫
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イースト『EAST』
吉川忠英らが在籍したバンドが1972年に発表したアルバムがアナログ復刻。
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静岡ロックンロール組合『永久保存盤』
「東の村八分」「早すぎたRC サクセション」などと形容され、オリジナル盤は高値で取り引きされていたウルトラ激レア盤、1973年に静岡市の高校生が制作した「静岡 ロックンロール組合」のLPがついに45回転 30cm 2枚組音質重視でリイシュー。
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裸のラリーズ『'67-'69 STUDIO et LIVE』『MIZUTANI / Les Rallizes Denudes』『'77 LIVE』
裸のラリーズ (Les Rallizes Denudes)のアルバム『'67-'69 STUDIO et LIVE』『MIZUTANI / Les Rallizes Denudes』『'77 LIVE』3タイトルのアナログ盤が同時リリース。3作同時購入特典12インチ付きセットも発売。 紹介ページはコチラ≫
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フラワー・トラベリン・バンド『Made in Japan』
初のカナダ・レコーディング作品となったサード・アルバム。「KAMIKAZE」「広島」などを収録。
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『ゲバラ・71・東京』
1971年、毎日曜の夜、渋谷の山手教会の地下、ジャンジャンで無料上演された実験劇「ゲバラ」。出演は、小山田宗徳、山口崇、石立鉄男、峰岸隆之介(峰岸徹)、山谷初男、能谷章、左時枝、益田ひろ子、小林トシエ、カルーセル麻紀ら、劇団の枠を越え、テレビや映画での表現に限界を感じた俳優たちが立ち上げたアングラ劇団グループ、ゲバラ財団。本作は、この演劇から生まれた劇中歌集。
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『ロックエイジの惑星たち』
柳田ヒロ、稲垣次郎、猪俣猛、石川晶、水谷公生…、和ジャズ/ニューロックのパイオニア的なアーティストたちによるコンピレイション。オリジナル発売:1971年。
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JUN上久保『サンフランシスコの奇跡』
10代で単身サンフランシスコに渡り音楽活動を行っていたジュン上久保が、ヴォーカルや楽器のすべてを一人で多重録音し、若干21歳で1972年に発表したハード・ブルース・ロック作。
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チューリップ『魔法の黄色い靴(Super Deluxe) [LP+7inch×2+SHM-CD+2CD+写真集+パンフレット]<完全生産限定盤/イエローヴァイナル>』
1972年発表のデビューアルバムがスーパーデラックス版で復刻。紹介ページはコチラ≫
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ザ・スパイダース『スパイダース'67~ザ・スパイダース・アルバム No.3』
1967年発売のサード・アルバム。「サマー・ガール」「夕陽が泣いている」「なんとなく なんとなく」といったシングル曲のほか、ザ・トロッグス「WITH A GIRL LIKE YOU 」「I CAN'T CONTROL MYSELF」、フォー・トップス「REACH OUT I'LL BE THERE」、ピーター・ポール&マリー「THE CRUEL WAR」、アニマルズ「INSIDE-LOOKING OUT」のカヴァーなど全12曲を収録。
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ザ・カーナビーツ『ザ・カーナビーツ ファースト・アルバム』
1968年発売のファースト・アルバム。「好きさ 好きさ 好きさ」「恋をしようよジェニー」「オーケイ!」「泣かずにいてね」といったシングル曲のほか、アニマルズ「WHEN I WAS YOUNG」のカヴァーなど全12曲を収録。「チュッ!チュッ!チュッ!」「すてきなサンディ」「おまえに夢中さ/GIVE ME LOVIN'」「悲しみのベル」といった海外でも人気のガレージチューンも収録。
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ザ・ハプニングス・フォー『THE LONG TRIP(引潮・満潮)』
クニ河内率いる異色のGSバンドのラストを飾った、ダブル・キーボード体制による日本のプログレッシヴ・ロックの草分け的名作との評価も高いトータル・コンセプト・アルバム。1971年発表。
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パワーハウス『ブルースの新星/パワー・ハウス登場』
竹村栄司(vo)、陳信輝(g)、柳譲治(b)、野木信一(ds)、横浜は本牧を拠点とする日本初の本格ブルース・バンドが唯一リリースした、欧米ロックの有名曲を見事なブルース・アレンジでカバーした1969年発表の唯一作。
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ミッキー・カーチス&サムライ『河童』
スクエアなハードロックから、沖縄音階を取り入れたアシッドフォーク、アブストラクトなインプロビゼーション大作まで、ミッキー・カーティス率いるサムライがヨーロッパから帰国後の1971年に発表した国内ファースト・アルバム。山内テツ、原田裕臣参加。B面には22分を超えるプログレッシヴなインストナンバー「KING RIFF & SNOW FLAKES」を収録。
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フライド・エッグ『グッドバイ・フライド・エッグ』
成毛滋(G./Org.)、つのだひろ(Dr.)、高中正義(B.)による1972年作。A面に1972年9月の日比谷野音での壮絶なステージ、B面にはプログレッシヴな展開も見せるスタジオでの新録を収録した、2作目にしてラスト・アルバム。柳ジョージをヴォーカルに迎えた「BEFORE YOU DESCEND」など全8曲を収録。
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